今はちょうど夏休みで、実家でゆっくりしています。
ちなみにエリザベス・ボウエンの『リトル・ガールズ』を読んでいます。
読み進みません。ボウエンのことについてはまた詳しく書きたいです…
私も映画を作っていたので、shioringoの気持ちとてもわかります。
最近の映画って何でもかんでもわかりやすい記号のように表したり、
知らないうちに定型にとらわれていたり、すぐに自分の思想を言葉に
してしまうものが多くてうんざりしてしまいます。愚痴はこのへんにして…
私もものすごい短い映画を紹介します。Joseph CornellのNymphlightです。
Joseph Cornellはアッサンブラージュが有名なアーティストですが、
映像も撮っていて、どれもほんとに素直で優しくて、
繊細な彼の人柄が滲み出たものばかりです。
Nymphlightはただただ夏の1日(おそらくニューヨークの)を
切り取っただけでストーリーも無いですが、光がほんとに綺麗で
女の子もこの瞬間が最高に美しいのではないかと思うほど自然に輝いてます…。
切り取っただけでストーリーも無いですが、光がほんとに綺麗で
女の子もこの瞬間が最高に美しいのではないかと思うほど自然に輝いてます…。
何よりも街の人々、生き物を見つめる目が真摯で、あたたかいです。
Cornellのアッサンブラージュは思い出や心に留まった瞬間などの「過去」を
箱の中に留めておく、封じ込めておくように作られてると感じるのですが、
彼にとっては映像も同じ「箱」なんだと思います。
美しいものを留めておく箱!
Cornellは子供のような感覚を持ち続けている人なのか、
子供の頃の記憶をもとにしたノスタルジックな作品が多い気がします。
夏は小さな頃のことを思い出すことが多いですよね…特に嫌な思い出。
カマキリをバッタと一緒の虫かごに入れて、
しばらくして見たらバッタが頭だけになってたとか。
江國香織の『すいかの匂い』とか好きだけどほんとにそないな感じ。
ある意味郷愁の季節です。ノスタルジア!
タルコフスキーは映画の雨のシーンの意味を尋ねられたときに
「意味なんてない。ただ雨の美しさを感じることができないなんて悲しいね」
みたいなことを言ったらしいです。
私的な芸術に対して一観者がいちいち意味を求めるのはナンセンスですよ!
Marikukico
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